司法ウオッチ<開かれた司法と市民のための言論サイト>

弁護士を中心に延べ1800人以上がかかわっているとされる法科大学院の実務家教員、とりわけそのなかで、多数を占める非常勤の教員の冷遇が伝えられます。報酬面ではその低額さから、弁護士が本業を犠牲にするメリットのなさで敬遠する傾向もあり、「協力はボランティア」という受け止め方もあります。また、それにとどまず、法科大学院院でのカリキュラム決定などには、専任講師でない限り、携われないことも多く、教育内容の改善提言をしても相手にされないといった状況もあるようです。一方、実務家の養成に当たる機関である法科大学院の教員について、実務家は概ね2割以上という現在の基準はおかしいのではないか、という意見が出ています。現実的には8割は学者でもかまないし、2割も司法修習を経て法曹になった実務家とは限らず、実務経験があればいいことになっている現状への疑問です。実務家教員を増やすことが法科大学院教育改善の要という意見もあります。法科大学院実務家教員の待遇と現在の位置付けをどう思いますか。報酬面を含めた待遇の現状報告や法科大学院見直しとの関係などについてのご意見を募集します。弁護士はじめ法曹関係者、実務家教員、法科大学院関係者、法科大学院生なども広くご意見を求めます。(最大800字以内、匿名可。所属・職業〈弁護士は所属会〉の記載を希望します)

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コメント一覧
  • 実務家教員はアリバイ作りに利用されているだけ
    坂本隆志(東京弁護士会)
     実務家教員の待遇については個人差が大きいらしく,私が聞いている限りだと,経験と知名度の高い弁護士で教授の肩書きを持っている人は,報酬だけでなく相当の研究費などを割り当てられているようですが,若手の非常勤講師だとまさに「ボランティア」と表現するしかないほどの報酬しかもらっていないようです。
     ただ,いずれにせよ法科大学院は,基本的に大学が設立母体になっており,いわば法曹界における学者の権益拡大のために存在しているに過ぎないため,広く実務家の意見を容れて教育内容を改善しようなどという発想はおそらくないと思います。カリキュラムも,学者しか感心を持たない「禅問答」のような内容に多くの時間を割いているようであり,話を聴く度に唖然とさせられます。


    2012年1月16日 5:36 PM | 坂本隆志(東京弁護士会)

  • 筋違い
    弁護士 向原栄大朗
    LSへの派遣講師の報酬額を見ているといつも疑問なのですが、
    いわゆる司法試験予備校で講師をしたときの報酬より相当安いのです。ボランティア価格です。

    しかし、LSと予備校の学費を比較すると、LSのほうが圧倒的に高い。
    なのに、どうして弁護士が派遣講師としていくと、予備校より学費が安くなるのか。

    しかも、LSは、純粋な私企業として自助努力している予備校と違い、国からの補助金をもらっているのですから、なお間尺に合わないといえるでしょう。

    かつ、LSは、予備校を悪と断定したうえで、「俺たちが正規の教育だ!法曹を養成してやる」と言わんばかりに、法曹養成に積極的に参与してきたのですから、自分たちの費用できちんと責任を取るべきであって、弁護士がボランティア同然の安価な報酬で協力するのは当然というのは、筋が違うと考えます。


    2011年9月29日 4:00 PM | 弁護士 向原栄大朗

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