司法ウオッチ<開かれた司法と市民のための言論サイト>

 今回は、新規ホームページ作成を検討している弁護士事務所に対して、重要なポイントをお話できればと思います。WEB集客を実現するには、何が重要で何が重要でないのかをはっきりさせないと、成功するものも成功はできません。新規事務所開業の弁護士にとっては、コネも資金も限られているのが現状だと思います。

 

 WEB集客で成功する第一歩を確実に歩んで頂ければと思います。

 

 2014年現在、ホームページ制作会社は星の数ほどあり、皆様の事務所にも日々営業の電話がかかっているのではないでしょうか。無料で作るホームページ制作会社から格安で作る会社、地域密着のホームページ制作会社まで多数あり、どの業者が効果的で信用できるのか、分からないという、利用者の本音も耳にします。

 

 その中でご相談頂くのが、経営コンサルティング会社にWEB集客を任せて大丈夫かといった話です。その対象として挙げられるのは、名前は出せませんが、大きな経営コンサルティング事務所がほとんどです。

 

 クライアントさんから聞く話では、そうしたコンサルティング事務所では、まずは市場調査が最も重要な要素だととらえており、同一地域にある弁護士ニーズ調査してくれる、といいます。どの案件がどの程度ニーズがあるのか、またはどのような手法で集客すればいいのかを答えてくれるそうです。

 

 確かにマーケティングを考える上では、地上調査は欠かせない要素だと思います。ただ、その判断は妥当であっても、結果どうなるかといえば、「○○地域にはXXの弁護士ニーズがある」といった、お決まりの報告書が作成されてくる、と。WEB集客を専門としている立場からしても、市場調査の意味を否定するものではありませんが、そもそも弁護士ニーズはおおよその需要が決まっており、多額の市場調査費を掛けてもあまり大きな成果にはならないのが一般的です。

 

 この点に、コンサル利用者の弁護士事務所に一定の不満があるのも事実です。「ただ、他に頼れるところもなさそうなので・・・」といった本音が弁護士の口から洩れるのも、しばしば耳にします。

 

 弁護士界では「潜在的ニーズ」が強調されますが、一般市民は、弁護士とのコネクションがなく、法律的な問題があった場合、近くの弁護士事務所を探し依頼するため、ニーズは弁護士が想像する以上に、実は顕在している場合がほとんどです。だから、現実的なことをいえば、その地域で広告費を掛けて集客している(集客に成功している)弁護士事務所のホームページを見れば、逆にその地域の実情が見えてきますおおよそわかる場合がほとんどです。

 

 起業時には、できるだけコストを掛けずに集客したいと思うのが世の中の常です。起業時に市場調査に費用をかけるよりも、同一地域で成功している弁護士事務所のホームページを分析し、成功のエッセンスを真似ていく方がはるかに集客成功率が効率よく高めていく可能性があります。情報社会では、市場調査に費用はかけず、成功している弁護士事務所を参考にするのも、成功の近道になるかもしれません。



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