司法ウオッチ<開かれた司法と市民のための言論サイト>

 私は、2004年に司法試験に合格,2006年10月に埼玉弁護士会に弁護士登録をしました。59期です。司法修習1年半時代の最後の期であり、また、新司法試験がなく、現行司法試験のみが行われた最後の期でもあります。いわば、節目の期といえるのかもしれません。

 5年に亘り勤務弁護士(いわゆるイソ弁です)として修行を積み、ボス弁の快諾を頂いて2012年1月よりさいたま市南区に事務所を構え、念願の独立開業をしたばかりです。

 ボス弁の事務所に入所したときから、「イソ弁として修行を積み、数年経ったら独立したい」と考えていました。また、ボス弁からも「峯岸もいつかは独立するだろうが、5年はイソ弁として事務所にいてほしい」というお言葉を頂いておりました。

 そして、日々の業務に取り組んでいるうちにあっという間に5年が経過し、無事に独立開業に至ったわけであります。

 現在の自分の状況を振り返ってみると、「ロースクール」「新司法試験」「合格者の激増」、そして「弁護士の就職難」という激動の弁護士業界の中で,私は伝統的なスタイルで独立をしたのだなと感じております。

  ・・・・と、まるで順風満帆のような流れで書いてしまいましたが、独立開業に至るまで紆余曲折がありました。

 最初は,経費の問題で一人での事務所運営に不安を感じ、すでに独立開業している弁護士の事務所に、パートナーとして参加をしようと考えていました。しかしながら、(よくある話かもしれませんが)経営方針が合わなかったため断念しました。

 結局、一人で独立開業することに決めました。2011年9月下旬のことです。

 本来であれば,2011年10月末でボス弁の事務所を退職するはずだったのですが,共同経営ではなく一人で独立開業することに方針を変えたため、新たに物件を探して事務所を設立しなければならなくなりました。

 ボス弁に甘えて2011年12月末までボス弁の事務所に残らせていただき,大慌てで事務所を立ち上げ、何とか、本年1月より開業することができました。

 一人での独立開業に不安がないといったら嘘になります。しかしながら、まだ自分は恵まれている方かもしれません。2011年10月,ちょうど私が一人での独立開業を決めたころ、さいたま修習の修習生謝恩会に出席しました。一人の修習生と名刺交換をしたときの会話です。

 私 「今、独立の準備中です。新しい名刺ができてなくてこめんなさい。」
 修習生 「先生、独立するのですか。すごいですね!いいですね!」
 私 「いえいえ、そんなことはありません。独立開業には不安もありますよ。」
 修習生 「僕,まだ就職が決まってないのです。即独をしなければならないかもしれません。先生なら経験も十分おありでしょうから、独立しても大丈夫ですよ!」
 私 「・・・・・・・」

 しまった、と思いました。社交辞令のつもりで「独立開業には不安もありますよ」なんて言ってしまいましたが、このご時世の修習生に対する発言としては、非常に無神経でした。今でも反省しております。

 私が弁護士登録をした6年前は、即独、ノキ弁などの言葉はまだありませんでした。また、同じく6年前は、司法修習を終了したにもかかわらず弁護士未登録者が400人もいるという事態は考えられませんでした(2011年12月14日時点)。

 今般、本コラム執筆のお誘いを頂いたとき、どのようなテーマで書こうか迷いました。そもそも,大先輩に並んで自分のような若輩者がコラムを書くのは恐れ多いような・・・・。と迷った挙げ句、「若手弁護士らしく、若手弁護士ならではの環境や視点でコラムを書いてみよう」と思い至りました。

 タイトルは「最近の若手弁護士事情」。今の私にピッタリです。



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