司法ウオッチ<開かれた司法と市民のための言論サイト>

 

 12月は忘年会シーズンです。夜は起案の時間なのですが、様々な会の忘年会が何件もあるので起案の時間がなかなかとれません。ただでさえ12月は忙しいので、忘年会に出るのも一苦労です。

 

 同業者との忘年会もありますが、異業種との忘年会も多いです。私のようなマチ弁は、中小企業の事件だけでなく、相続、交通事故、離婚、借金など個人の事件も扱います。個人の事件は誰にでも生じうることですので、一緒に飲んでいるだけで結果的には営業になります(実際には単に飲みたい欲求の方が強いのですけどね)。誰でも依頼者になりうるという点は、営業における弁護士業のメリットだと思います。

 

 異業種交流に参加していると、60代や70代の方から、ときどき聞く言葉があります。

 

 「弁護士は異業種交流にはあまり参加しないと思っていました。最近は弁護士も参加するようになりましたね」

 

 私は競争が厳しい時代に独立したため異業種交流をするのが当たり前だと思っていたのですが、昔はそうではなかったようです。ロータリーや商工会のような著名な団体には昔から弁護士も参加していたと思いますが、今より数は多くなかったようです。弁護士が激増していますので、積極的に営業しなければならない時代になったのでしょう。

 

 印象的なことがあります。埼玉ではある士業の会が、他士業に声をかけて、年に1回のペースで若手士業懇親会を開いています。他士業との交流は人脈の拡大につながりますので、よい営業になります。私が弁護士登録をした平成18年頃は弁護士の参加者は少なかったと聞いています。ところが現在は、弁護士の参加者が、他のどの士業よりも圧倒的に多くなっています。

 

 さすがにまだないとは思いますが、弁護士が増えすぎたらどの異業種交流に行っても弁護士ばかりになってしまうのかな・・・と考えてしまいます。

 

 弁護士も営業を真剣に考えなければならない時代ですが、無事に今年1年を乗り切ることができました。更新頻度が遅くて誠に恐縮ですが、本コラムを閲覧してくださっている皆様に改めてお礼申し上げます。

 

 来年も本コラムを続けますので、何卒宜しくお願いします。



スポンサーリンク


関連記事

New Topics

投稿数1,193 コメント数409
▼弁護士観察日記 更新中▼

法曹界ウォッチャーがつづる弁護士との付き合い方から、その生態、弁護士・会の裏話


ページ上部に