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 12月4日の臨時総会で、横浜弁護士会は、執行部が提案した、会名を「神奈川県弁護士会」にしようという会規変更案を否決した。私は途中参加だったが、総会は、午後1時から始まって、終わったのは夜11時近かった。実に10時間。何とも徒労感の残る一日だった。賛成は約680人。会規変更には、有効投票総数の3分の2以上の賛成が必要で、可決要件には40人ほど足りなかった。

私は天邪鬼なので、支部にいたときは会名変更反対派だった。それも、かなり強固な部類のアンチ「カナ弁」派だったと思う。

さすがに、理事者をやってみると、川崎や小田原、横須賀の弁護士にとって、横浜の冠をいただいているのが、どうにも座りが悪いということは、実感としてよく分かる。個人的には、横浜には愛着があるし、なにより、神奈川よりも絶対横浜の方が格好いいと思うのだが、結局、その程度の感情的な理由で反対してきたに過ぎないことは、反対派が一番良く分かっているのだ。

実際、総会の議論を聞いていても、理があるのは、明らかに会名変更派の方だった。反対派の方は、「何を言われようと、横浜の方が好きなんだから仕方ない」という本音をいうわけにもいかないから、勢い、手続きがおかしいとか、理事者が若手に電話かけをしたのが不当だとか、搦め手から攻めざるを得ない。

 正直なところ、見ていて気持ちのいい議論ではなかった。また、議論の質では勝っていてもおかしくない側が、数の力で敗北させられるのは、どうにも後味の悪いものだった。会長はノーサイドを強調して総会を締めくくったが、やはりしこりは残らざるを得ないだろう。

結果は結果として、受け入れる他ないのだが、いい加減、こんな不毛の議論に振り回されるのはやめにしたい。この問題をタブーにすることだけは避けなければならない。毎年のルーチンとして、会名変更を総会、できれば定時総会の議題として行けば、いつかは決着がつくのだろうか。

それにしても、これだけ若手が増えているので、従来よりも傾向が大きく変わるのではないかと思っていたのだが、その点は意外だった。若手が保守化しておるのか、苦しい経済状況の中で、少しでもネームバリューのある横浜に頼ろうということなのか、意外と、弁護士全体の将来像が、この総会に読み取れるのかもしれない。



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