司法ウオッチ<開かれた司法と市民のための言論サイト>

 

 

 今日は3月11日、東北津波大地震と福島第1原発がメルトダウンした日だ。それから3年、東北が植民地化しつつあるという人がいる。もっともな話しだ。東京都民の消費に供するために原発を作り、その破綻の後始末を背負い込まされた上、福島県民はどうやら東京オリンピックとやらの協力までさせられようとしている。オリンピック需要の労働力不足で復興がさらに遅れそうだとも言われているのに。

 

 巨大化した東京は東北地方を植民地化しつつ更に肥大しかつ災害リスクも増大させている。それも指数関数的に。羽田空港の国際化が進んでおりあの成田に行かないで済みそうになるから大田区に住む私にとっては喜ばしいことだけど、実は、今年、栃木か茨城、群馬のいずれかに疎開するつもりで、休日には物件を見に回っている私であるからどうでも良いことなのかもしれない。311の日、赤羽の小学校で帰宅難民者として一泊したが、直下型地震がくれば東京はだめだろう。高層ビルは倒れなくとも、食糧危機は来るだろうし、地下街は滅茶苦茶ということになる。

 

 日本という国の将来に疑問を感じ始めたのは1970年、ローマ会議があり、日本中が万国博で大騒ぎしていた頃だ。それから少子高齢化が進み、不動産バブルが崩壊し、東北津波大震災、原発メルトダウンとなった。総てが、実は予測可能だったが、誰もそれを防ぐことは出来なかった。そして今も予測可能な破滅に向かって「仕方がない」と日々を過ごしている。リーマンショック以来、世界の金融危機も収まったわけではない。リーマンショック以前には、アメリカ、ヨーロッパ文明の力、自由と民主主義、人権と法の正義を、無前提に安易に信用していたように思う。しかし今では、欧米200年の近代も江戸の200年の平和も、相対的なものでしかないように思えてくる。

 

 1万年前の西アジアに始まった文明は戦争の中から生まれ発展して来た。食糧と女性を略奪する殺し合いから、組織された富と女を巡る大量の殺し合いとなり、それは同時に文明も発展させてきた。ナチスがいなければ原爆も生まれず、広島長崎の実験もなかった。戦争、今世紀中に無くなるだろうか。フツーの人、安倍総理の言動を見ていると無理のような気がする。

 

 「クリミアの分離をロシアが支援、あるいは強行することは国連憲章第2条4項『すべての加盟国はその国際関係において武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない』との規定に反している。だが、実際には2011年7月にはスーダンから南スーダンを分離独立させたり、1991年にユーゴスラビアからクロアチア、スロベニアが分離独立するのを支持し、さらに1999年にはセルビアからコソボが独立するのを、NATO軍がセルビアに79日間の猛爆撃を加えて助けたりして、ユーゴスラビアの領土の統一性を完全に破壊しているのだから、ロシアがクリミアの分離を支援するのを非難するのは「ダブル・スタンダード」のそしりを免れない。

 

 1国内で民族、宗教などで深刻な対立があって紛争が続く場合「テリトリアル・インテグリティ」(領土の保全)を金科玉条として、無理にくっつけておく方が住民の安全や福利、国際的平和に有害ということもある。チェコとスロバキアのように円満に“協議離婚”をする方が内戦よりはるかに合理的だ(ダイアモンドオンライン【田岡俊次の戦略目からウロコ】クリミア半島の紛争を収めるには“協議離婚”の方が合理的)」

 

 私も同感だが、この国では少数意見だろうし、大方のマスコミの論調も欧米の見解に同調している。

 

 「ウクライナとロシアの国境地帯での双方の軍の対峙に伴って起きがちな小競り合いや、クリミアやウクライナ東部でのロシア系住民とウクライナ人、タタール人との衝突などが火種となって、本格的な戦争に発展する危険性は十分にある。丁度100年前の1914年、オーストリア皇太子夫妻がボスニアのサラエボで学生に射殺されたことがきっかけとなり、1500万人近い死者を出した第1時世界大戦になってしまった苦い教訓を各国の指導者も民衆も忘れてはならない。【田岡俊次の戦略目からウロコ】



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