司法ウオッチ<開かれた司法と市民のための言論サイト>

 4割の有権者が棄権し、戦後最低投票率の衆議院選挙となった。それでも有権者の4人に一人が安倍自民党を選択した。これが2013年末の日本人の合理的選択の結果だったのである。もっとも、選挙以前に、すでに国民はこの国が縮小再生産するべく決断し実行している。少子高齢化の勢いはとどまらないのである。

 さて、こんな時、この国の姿を正面から眺めても胸が悪くなるだけだ。そこで「137億年の物語」(クリストファー・ロイド 文芸春秋社)や「1万三千年にわたる人類史の謎 銃・病原菌・鉄」(ジャレド・ダイアモンド 草思社)など最近流行の文化人類学的世界史物語を読めば少しは気分も晴れてくる。

 例え私から見て不合理な選択に見えても、百人には百人なりの、1万人は1万人なりの、一億人は一億人なりの、その時々におけるそれぞれの合理的選択があり、自殺もその人なりの合理的選択の結果なのである。

 尖閣列島という無人島の帰属問題で中国を怒らせ、第二次大戦のアジアの惨禍を思い出させ、日本人の不道徳な健忘症をあらためて認識させられたのも、これも又日本マスコミ含めた合理的選択の結果なのである。

 「『いつまた会おうか、3人で。雷鳴とどろき、稲妻ひかり、雨ふるときか?』 運命を占う3人の魔女は、煮え立つ大鍋の周りを回りながら呪文をつぶやき、未来を占う。吹きさらしの荒涼とした原野を舞台として、シェイクスピアの『マクベス』は幕を開ける・・・。

 この場面は、第2次大戦後の驚くべき60余年、つまり(宇宙137億年の)24時間時計でいえば、真夜中を目前にした0.001秒間に相当する・・このわずかな一瞬に、人類にも自然界にも、はなはだしい変化が生じた。・・(そこで)マクベスの魔女たちに、3人の思想家の亡霊を過去から呼び戻してもらうことにしよう」(「137億年の物語」463P)。

 著者クリストファー・ロイド氏が呼び戻した3人の巨大思想家とはカール・マルクスとトマス・マルサス、それにチャールズ・ダーウインの3人であった。今でも「カール・マルクスの亡霊は、資本主義は最もすぐれた経済システムだと信じ込んでいる人にまとわりついている」し、「トマス・マルサスは、世界人口が急激に増えていることを心配して、やがて自然に復讐されるだろうと警告している」。

 そして、チャールズ・ダーウインは「人間はその体に、下等なものから進化したことを示す、消し去ることの出来ない刻印が刻まれている」と言っている。



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